「クリスチャン・ネームについて教えてください。」

「教会だより」 2003.5月号・キリスト教Q&A     牧師 佐野兼司


画像キリスト教で、洗礼を受ける際に与えられる名前を、クリスチャン・ネーム、洗礼名と言います。カトリックでは霊名、正教では聖名と言うそうです。

これはカトリック教会、正教会などの習慣で、プロテスタント教会でも聖公会にはあるそうですが、ルーテル教会でもつける場合があるという以外は、ほかのプロテスタント教会で、洗礼名をつけるという習慣はほとんど聞いたことがありません。私たちの教会も、洗礼を受けてもクリスチャン・ネームはありません。

私もときどき、「クリスチャン・ネームは何ですか?」と聞かれるのですが、クリスチャン・ネームはないのです。期待していた人には、ごめんなさい・・・。

クリスチャン・ネームには、パウロ、ダビデ、ヨハネ、マリヤといった聖書に出てくる人物の名前がつけられるのが一般的で、グレース(恵み)などのキリスト教にかかわる言葉がつけられたりもするそうです。

例をあげると、明智光秀の娘でキリシタンになった細川ガラシャは、本名は玉子という名前で、ガラシャは霊名。ラテン語で「恩寵(めぐみ)」という意味で、英語読みだとグレースになります。
1996年に亡くなった作家の遠藤周作さんはカトリック信者でしたが、霊名はパウロ(英語読みだとポール)だったそうです。

クリスチャン・ネームをつける習慣のないプロテスタント教会でも、生まれたこどもに、クリスチャン・ネームとしてではなく本名として、信仰にちなんだ名前をつけることはよくあります。

たとえば男の子なら、仰(あおぐ)、献(けん、ささぐ)、真(まこと)、順(じゅん)など。
女の子なら、愛(あい)、恵(めぐみ)、真実(まみ)、結実(ゆみ)、百合香(ゆりか)など。

エリヤ、ヨシヤ、ルツ、ハンナ、ナオミなども聖書に出てくる人物の名前ですので、そういう名前を見たら、その両親はクリスチャンかも知れません。

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